集合の要素と個数

メンバーは合計何人?

キャラ協会役員のメンバーは9人。注射がキライだぞ部のメンバーは4人。先端を向けないで!部のメンバーは2人。
じゃあ、注射がキライだぞ部と先端を向けないで!部のメンバーを合計すると何人?6人?
両方に所属しているヤンキーが2回登場しているよ。
でも、ヤンキーは双子じゃないから、ひとりしかいないはず。。。。
両方に所属しているヤンキーをダブって数えないようにしなきゃ!
注射がキライだぞ部と先端を向けないで!部のメンバーの合計は5人だ。
有限集合の要素の個数
有限集合A = {0,1,2}の要素は何個だろう?
すぐに要素が3個であると分かるね。
有限集合は要素の数が有限だから、個数をn(“集合名”)を使って表すよ。
集合Aの場合は要素が3個なので、n(A) = 3となる。
和集合の要素は何個?
集合AとBが有限集合ならば、A $\cup$ Bも有限集合だね。では、A $\cup$ Bの要素の個数はどうなっているかな?
単純にn(A $\cup$ B) = n(A) + n(B)とすることはできるのかな?
例えば、集合A = {0,1,2}と集合B = {2,3,4}を考えてみよう。
n(A) = 3でn(B) = 3である。しかし、A $\cup$ B = {0,1,2,3,4}なので、n(A $\cup$ B) = 5である。
n(A $\cup$ B) = n(A) + n(B)とはならない。
集合AとBには共通する要素、A $\cap$ B = {2}があるからだね。
これをふまえると、下記のことがいえるよ。
[1] A $\cap$ B = O のときはn(A $\cup$ B) = n(A) + n(B)
[2] A $\cap$ B = O のときはn(A $\cup$ B) = n(A) + n(B) – n(A $\cap$ B)
空集合の要素の個数は0個だから、和集合の要素の個数は下記の式でまとめられるね。
- 和集合の要素の個数
- n(A $\cup$ B) = n(A) + n(B) – n(A $\cap$ B)
補集合の要素は全体から何個引いたの?
全体集合Uが有限集合のとき、Uの部分集合AとAの補集合はどちらも有限集合だね。
集合AとAの補集合の和集合が全体集合Uになること、集合AとAの補集合の共通部分が空集合であることを思い出せば
各集合の要素の個数は下記のようになるね。
A $\cup$ , = UA $\cap$ O =
→ n(U) = n(A) + n( )
ここから補集合の要素の個数 n( を表す式は下記のようになって、 )
全体集合の要素の個数からAの要素の個数を引いた数だって分かるね。
- 補集合の要素の個数
- n( ) = n(U) – n(A)
例えば、全体集合U = {0,1,2,3,4}とUの部分集合A = {0,1,2}を考えてみよう。
n(U) = 5でn(A) = 3だね。
Aの補集合の要素はだから = {3,4}n(だ。 ) = 2
n(が成立しているね。 ) = n(U) – n(A)